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新レトロ丸ゴシック

写植書体のような柔和な文字を目指して

旧い機械の注書きや食品の表示など。よく見ると懐の狭い丸ゴシックが使われていることがある。1970年代ナールが出でから見ることが徐々に少なくなり仮想ボディいっぱいにデザインされていて元気いっぱいな印象の文字に丸ゴシックはいつの間にか変化した。だが、いつでも日本人の心に丸ゴシックは生きていることに安心した。一方、今回のフォントでは懐の狭くて、どこか柔和な表情の丸ゴシックに感銘を受けて制作した。

『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
『クラムボンは跳てわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』

上の方や横の方は、青くくらく鋼のように見えます。そのなめらかな天井を、つぶつぶ暗い泡が流れて行きます。

『クラムボンはわらっていたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
『それならなぜクラムボンはわらったの。』
『知らない。』

 つぶつぶ泡が流れて行きます。蟹の子供らもぽっぽっぽっとつづけて五六粒泡を吐はきました。それはゆれながら水銀のように光って斜めに上の方へのぼって行きました。
つうと銀のいろの腹をひるがえして、一疋の魚が頭の上を過ぎて行きました。

『クラムボンは死んだよ。』
『クラムボンは殺されたよ。』
『クラムボンは死んでしまったよ………。』
『殺されたよ。』
『それならなぜ殺された。』

兄さんの蟹は、その右側の四本の脚の中の二本を、弟の平べったい頭にのせながら云いました。

『わからない。』

 魚がまたツウと戻って下流のほうへ行きました。
『クラムボンはわらったよ。』

『わらった。』

​ウェイト​

R・M・Bの3ウェイトの用意があります。

『クラムボンはわらっていたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
『それならなぜクラムボンはわらったの。』

本文でも見出しでもなんでもつかえるの。
​本文でも見出しでもなんでもつかえるの。
​本文でも見出しでもなんでもつかえるの。

​使用例

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